台風19号による首都圏空港のマヒ
関東を中心に猛威を奮った大型で非常に強い台風19号の影響で、日本の中心空港である羽田空港と成田空港は10月12日、旅客機の発着が完全になくなる機能停止状態になりました。
空港に乗り入れる公共交通機関がストップし、到着便の旅客が空港に滞留するのを防ぐため、成田空港は11時、羽田空港は14時から着陸が禁止に。
12日は、全日本空輸(NH/ANA)と日本航空(JL/JAL)の大手2社だけでも1325便、LCCや海外の航空会社なども含めると1800便以上が欠航した模様です。
12日の主要空港の運航状況
羽田空港・成田空港
羽田空港は14時以降、成田空港は11時以降着陸が禁止となったため、全てが欠航に。
静岡空港・名古屋空港・中部空港
静岡空港は12日は全便欠航。
名古屋空港やセントレアも朝方だけ離着陸があったものの、その後は全便欠航。
伊丹空港・関西空港・神戸空港
伊丹空港、関西空港も同じく朝方だけ離着陸があったものの、その後は全便欠航。
神戸空港は終日欠航となりました。
航空機の大量避難
東京を拠点とする航空会社を中心に航空機を台風から守るため、全国各地に航空機を逃がす措置をとっており、SNS上でも各地の空港に航空機が溢れかえっている写真がUPされています。
新千歳空港ではスポットが足りず、自衛隊側のエプロンや誘導路、滑走路にまでも航空機を駐機させていたようですね。
また、本日13日にはホノルルなど海外にまで避難させていたJALの航空機が日本に戻ってきている様子がflightradar24に映っていました。
映っている飛行機全部JALです。
これはものすごい数です。
地方への余波。熊本空港の状況
そんな中、今朝は僕の拠点である熊本空港にも旅客機が避難してきたようで大量に駐機されていました。
1番スポット
フジドリームエアラインズ(JH/FDA)
ERJ175/JA06FJ
普段小型機スポットとして運用され、ジェット機が駐機することのない1番スポットに横向きに駐機されていました。
2番スポット
1番スポットの奥、こちらも普段小型機スポットとして運用され、ジェット機が駐機することのない2番スポット。
この時はいませんでしたが、昨日はジェイエア(XM/JAR)のERJ170が駐機していたようです。
3番・4番・5番スポット
3番:全日本空輸(NH/ANA)B737-800/JA61AN
4番:全日本空輸(NH/ANA)B767-300/JA609A
5番:日本航空(JL/JAL)B767-300/JA8988
6番スポット
ジェイエア(XM/JAR)
ERJ170/JA223J
7番スポット
ソラシドエア(6J/SNJ)
B737-800/JA813X
B737-800/JA809X
8番スポット
こちらは国際線スポットのため、空けられていました。
9番スポット
全日本空輸(NH/ANA)
A321-200/JA137A
B737-700/JA18AN
10番スポット
日本航空(JL/JAL)
B767-300/JA657J
B737-800/JA341J
縦列駐機も3スポットで行われており、なんとも珍しい光景でした。
九州においては今回の台風での被害は何もなかったようですが、こんなかたちで羽田空港や成田空港閉鎖の余波が。
各空港や各航空会社の今回の対応をみて、台風の激しさが伺えます。
各地で様々な被害が伝えられていますが、今後このような災害がないことを祈っています。