これって本当?迫力満点!頭上スレスレを通って着陸する飛行機
神社の真上スレスレを通って着陸する飛行機。
こんな迫力満点の写真を見たことはありませんか?
「どうせ合成でしょ…?」
いやいや、そんなことはありません。
「どこ?やっぱり海外でしょ?」
いいえ、ここは日本です。
これは実際に僕が撮った成田国際空港に着陸する飛行機。
制限区域などの立ち入り禁止の場所でもなく誰もが普通に立ち入れる一般的な場所。
行き方などのアクセスや実際に撮った写真などご紹介します。
【撮影場所とアクセス】成田空港隣接の鋼板フェンスに囲まれた不思議な場所
まずは場所とアクセス方法をご紹介!
場所と地図
場所は成田国際空港B滑走路34R側。
写真は東峰神社(とうほうじんじゃ)という小さな神社の真上すれすれをランウェイ34Rで着陸する飛行機が通過していったものです。
地図を見ると滑走路末端のすぐそばに神社があるのがおわかりでしょう。
アクセス
行く方法は基本的に車のみ。
僕はレンタカーを借りていきました。
バスや徒歩などでできるだけお金をかけずに行きたいところですが、結構厳しいと思われます。
主にLCCが発着する成田国際空港第3ターミナル側から車で走らせトンネルを抜けると、鋼板フェンスで囲まれたなんとも不思議な場所が出てきます。
ここを曲がり、突き当たったところに今回のポイントがあります。
フェンスの向こう側が何も見えないまま進むと東峰神社に到着。
東峰神社(とうほうじんじゃ)は航空業界の殉職者を祀る航空神社だった
元々は、民間航空のパイオニアであった伊藤音次郎が、長男の信太郎や天才飛行士と呼ばれた山縣豊太郎をはじめとする航空黎明期の殉職者を祀るため、1937年(昭和12年)に千葉郡津田沼町(現習志野市)鷺沼の伊藤飛行機製作所の工場敷地内に建立したもので、当時の社名は「航空神社」であった。
御神体は空難者8名の氏名を墨書きした木札。
日本の敗戦により航空業を追われた伊藤は、会社の従業員と共に戦後開拓による農地開発が行われていた遠山村(現・成田市)東峰地区へ入植して農場主となった。
入植からしばらくして、集落内での話し合いにより、神社を建てることとなり、1953年(昭和28年)11月23日に航空神社が当地に移設遷座された。
その際に新たに神奈川県の二宮神社から勤労の神とされる二宮尊徳を授かり、以来この神社の祭神としている。
その後航空神社は「東峰神社」に名前を変え、開拓集落の産土神社として東峰地区住民から信仰されるようになったが、新東京国際空港(現・成田国際空港)の建設などを受け、2001年9月に伊藤音次郎の家族の要請により、再び「航空神社」として山武郡芝山町にある航空科学博物館の野外展示場へ遷座している。
Wikipedia
もともとの名前は「航空神社」。
現在は航空科学博物館の野外に遷座しているようです。
航空神社なら羽田空港内にもありますよね。
京都には飛行神社があります。
様々な過去の事情を抱えた成田空港で、反対運動などもあり、無機質なフェンスに囲まれた場所。
大空港の間に鎮座する東峰神社の周りを囲むこのフェンスは、空港用地をめぐって激しい闘争が行われたここ東峰地区だからこそ残る、いわば象徴のようなもの。
鳥居のすぐ横にもそびえ立つ3メートルほどのフェンス。
そのすぐそばを見えないジェット機が通る音が鳴り響いています。
飛行機×神社コラボ!実際に撮ったダイナミックな11機の写真
それではここ東峰神社で撮影した飛行機の写真を一挙にどどーんとご紹介します!
Peach/Airbus A320
Air India/Boeing 787-8
AIR PREMIA/Boeing 787-9
FLY GANGWON /Boeing 737-800
Thai Air Asia X/Airbus A330-300
大きなワイドボディ機は写真に入りきりません!
Tigerair Taiwan/Airbus A320
MIAT Mongolian Airlines/Boeing 737MAX-8
Hong Kong Express/Airbus A321
JEJU Air/Boeing 737-800
All Nippon Airways/Boeing 787-10
ボーイング787の中で一番大きなダッシュ10!
離れて撮ってやっと入りきるサイズ。
大迫力です!!
撮影条件は風向き次第
この場所に行けばいつでも確実にこんな写真が撮れるわけではありません。
では、どのような時に撮れるのでしょうか?
使用滑走路がカギ
写真の飛行機はすべて成田国際空港B滑走路のランウェイ34Rに着陸する機体。
そう、この東峰神社はB滑走路の南側にあるため、ランウェイ34Rに進入する飛行機が神社の頭上すれすれを通過して着陸しています。
では、飛行機はどのような条件の時にランウェイ34Rに着陸するのでしょうか。
その日の風向き次第
結局は風向き次第です。
飛行機は基本的に風下から風上に向かって離着陸します。
そう、追い風じゃなく向かい風で。
その離着陸の向きを決めるのは航空管制ですが、風向きによってある程度は予測できます。
ランウェイ34Rは北向きとなるので、北から吹く風、いわゆる北風が吹くと天気予報で予測されている日はアタリかもしれません。
航空管制については、こちらの記事で航空マニアの僕がたっぷりと説明しているのでご覧ください。
エアバスA380はほぼ撮影不可能
ランウェイ34RがあるB滑走路の長さは4000mあるA滑走路よりも1500mも短い2500m。
通常B滑走路には超大型機のエアバスA380は着陸できません。
東峰神社とA380のコラボはほぼ撮ることはできないでしょう。
いかがでしたか?
あくまでもここは神社なので、マナーを守って撮影を楽しんでくださいね。
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