【基礎知識1】エアバンドの航空無線用語がわかる!フォネティックコードとコールサイン一覧

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航空無線をはじめよう

たーびん
今回から3部に分けて航空無線を傍受するために必要な基礎知識を僭越ながら書いていこうと思います。

航空無線を理解できるようになれば、飛行機がどの針路で来るか分かるので撮影もはかどりますよ!

知っている人には「そんなこと今更~!」という内容になるので、そのあたりはご了承くださいませ…。

飛行機は空を自由に飛んでいる?

地上を走行したり、空を飛んでいる飛行機はもちろんパイロットが操縦して動いていますよね。

ですが、パイロットの思う方向に自由に動いたり飛んでいるわけではないのはご存知ですか?
飛行機のほとんどは航空管制官の指示によって空港の道を走行したり、空の道を飛行しているんです。

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簡単に言うと、管制官は空港や空の道の交通誘導員。
飛行機同士がぶつからないように航空無線を使ってパイロットに進む方向を指示しています。

世界一高いクアラルンプール国際空港の管制塔(133.8m)

日本一高い羽田空港の管制塔(115.7m)

エアバンドを聞けば飛行機撮影幅も大きく広がる!

航空管制官とパイロットとの交信は航空無線を使用しており、その内容は「エアバンドレシーバー(通称:エアバンド)」という無線機を使えば誰でも聞くことができます。

空港で長いアンテナが付いた無線機を持っている人を見かけたことはありませんか?

それはきっとエアバンドでしょう。

空港でエアバンドを聞いていると「これからどの飛行機がどの滑走路で離着陸するのか」だったり「どの飛行機が目の前を通るのか」なんてことがわかります。

Flightradar24に映らない飛行機の情報も得られますし、
パイロットと管制官との間のやりとりは基本的に航空無線だけなので「その飛行機に起きたトラブル」でさえも分かるのがエアバンドです。

無線周波数はそれぞれの空港で違うので、調べて合わせればOK。
全国飛行機撮影スポットマップにも(僕の行った空港だけですが)掲載しているので、ぜひご参考ください。

航空無線が分かるようになれば、飛行機撮影の幅も広がります。

たーびん
今回はそんな航空無線についてご紹介!

僕のこの記事を見ればきっとあなたもわかるはず。
まずは【基礎知識1】です。

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航空無線は日本語?英語?

航空無線は基本的に日本の国内線であったとしても世界共通言語である英語が用いられています。

普通の英語とは少し違い、独特な表現が用いられることが多く、英語を聞き慣れている人でも初めて聞いた時は「?」となるかもしれません。

フォネティックコード

まずはフォネティックコード(Phonetic Code)から。

航空無線ではパイロットは様々な音が聞こえるコックピットの中で、管制官の指示を正確に聞き取らなくてはなりません。

管制官とパイロットのやり取りには数字やアルファベットがたくさん使われていますが、通常のアルファベットの読み方では聞き間違えが起きてしまう可能性がありますよね。

例えば「B」と「D」、「M」と「N」なんて普段の会話でも発音が似ていて聞き間違えることもしばしばありますよね。
万が一聞き間違えてしまった場合、大事故に繋がるかもしれません。

そのような聞き間違いが起こらないように、すべてのアルファベットには航空無線特有の読み方が決められていて、それを「フォネティックコード(Phonetic Code)」と言います。

アルファベットの読み方

文字フォネティックコード読み
AAlfaアルファ
BBravoブラボー
CCharlieチャーリー
DDeltaデルタ
EEchoエコー
FFoxtrotフォックストロット
GGolfゴルフ
HHotelホテル
IIndiaインディア
JJuliettジュリエット
KKiloキロ
LLimaリマ
MMikeマイク
NNovemberノーベンバー
OOscarオスカー
PPapaパパ
QQuebecケベック
RRomeoロメオ
SSierraシエラ
TTangoタンゴ
UUniformユニフォーム
VVictorビクター
WWiskeyウィスキー
XX-Rayエックスレイ
YYankeeヤンキー
ZZuluズールー

「B=ブラボー」「D=デルタ」、「M=マイク」「N=ノーベンバー」と読むので発音が似ているアルファベットでも聞き間違えることはないですよね。

数字の読み方

日本人もそうですが、英語を母国語としない国の人には難しい発音もあるので、航空無線特有の読み方が決められています。

文字フォネティックコード読み
0ZE-ROゼロ
1WUNワン
2TOOトゥー
3TREEトゥリー
4FOW-erフォウアー
5FIFEファイフ
6SIXシックス
7SEV-en セブン
8AITエイト
9NIN-erナイナー
10TENテン
.DAY-SEE-MAL デシマル
100HUN-dredハンドレット
1000TOU-SANDタウザンド

3(three)の「th」や、5(five)の「v」などの発音が違うものになっていますよね。
9(nine)の発音も 「NIN-er(ナイナー)」と読むのも特徴的です。

 

コールサイン(呼出符号)とは

航空無線は同じ周波数で通信している飛行機がたくさんいる中で、どの飛行機と管制官が話しているのかわかるように航空会社ごとに呼び出す名前を決めています。
それを「コールサイン(呼出符号)」と言います。

国内航空会社のコールサイン

では国内航空会社のコールサインを見てみましょう。

航空会社名コールサイン読み
全日本空輸All Nipponオールニッポン
エアージャパンAll Nippon
Air Japan
オールニッポン
エアージャパン
ANAウィングスAll Nippon
Alfa Wing
オールニッポン
アルファウィング
日本航空Japan Airジャパンエア
日本トランスオーシャン航空J-Oceanジェイオーシャン
日本エアコミューターCommuterコミューター
琉球エアコミューターRyukyuリューキュー
ジェイエアJapan Airジャパンエア
北海道エアシステムNorth Airノースエア
スカイマークSkymarkスカイマーク
エアドゥAir Doエアドゥ
スターフライヤーStar Flyerスターフライヤー
ソラシドエアNew Skyニュースカイ
IBEXエアラインズIbexアイベックス
フジドリームエアラインズFuji Dreamフジドリーム
天草エアラインAmakusaアマクサ
オリエンタルエアブリッジOriental Bridgeオリエンタルブリッジ
Peach・AviationAir Peachエアピーチ
ジェットスター・ジャパンOrange Linerオレンジライナー
春秋航空日本J-Springジェイスプリング
エアアジアジャパンWing Asiaウィングアジア
ZIP AIRZIPPYジッピー
新中央航空Chuoh Airチュウオウエア
新日本航空Shin Nihonシンニホン
日本貨物航空Nippon Cargoニッポンカーゴ

定期便の場合、その飛行機の名前は「コールサイン+便名(数字)」となるのが一般的。
便名(数字)は、1文字ずつ読み、「163便」は「One Hundred Sixty Three」ではなく「One Six Three」というふうに、一文字ずつ読みます。

例えば、ANA 643便は「All Nippon Six Four Three」、JAL 2385便は「Japan Air Two Three Eight Five」という名前で空を飛んでいます。

 

たーびん
【基礎知識1】はここまで!

分かりにくいところなどがあれば、ぜひコメントくださいね。


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僕の愛用しているエアバンドはこちら。
もう8年ぐらい使っていますが、故障もなく長持ちしています。

 

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • みかん箱さま
    コメントありがとうございます!
    フォネティックコードの読み(発音)を「WUN」や「TREE」などと表しているだけですので、163便は「One Six Three」で問題ないですよ。

  • 突然すいません。
    「163便」は「One Six Three」なんでしょうか、「WUN SIX TREE」なんでしょうか?

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