ダイバード?ANAはアナ?滑走路エンドってどこ?よくある航空用語の間違いTOP3

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意外と多い!?間違った航空用語

たーびん
飛行機のパイロットなどが使用する航空用語。
航空ファンの間においても日常的に使用されていますが、twitterなどのSNSを見ていると、意外と間違った使い方をされているものが多いのです。

もしかすると、普段何気なく使っているその航空用語も間違っているかも…?

よくある間違った航空用語ベスト3

まずはよく見かける間違った航空用語から。

第1位 目的地外着陸

飛行機が悪天候やトラブルによって、当初の目的地以外の空港に着陸することをなんて言うかご存知でしょうか。

「divert」といいます。

この日本語読みは「ダイバート」です。
「ダイバード」ではありません!

たーびん
堂々の間違い王第1位です。

第2位 滑走路エンド

以前あげた記事でも紹介していますが、滑走路端のことを「◯◯エンド」と呼ぶ人って多いですよね。
その使い方本当に合っているのでしょうか…?

下の図は滑走路1本の07と25を持つ熊本空港ですが、図の一番右、滑走路の右側のことをなんと表現しますか?

僕の知る限り「25エンド」と言う人が多いような気がします。

しかーし!

その言い方は実は間違いなのです。

まずは下の写真を見てください。

滑走路の端に「25」とマーキングされていますが、その向きに注目。
「ランウェイ25」はここから始まります
ランウェイ25で離陸する飛行機はここから離陸滑走し、ランウェイ25で着陸する飛行機はここから滑走路に進入します。

航空用語における「25エンド」とは、滑走路25がここから始まった先、そう、滑走路反対側の「07」とマーキングされた方面を指します。

細かく言うと25エンドのような○○エンドという表現はなく、「Runway 25 Approach End」や「Runway 25 Departure End」と言ったりします。
今回例に挙げた「25エンド」と間違った表現のされている場所は「Runway 07 Approach End」や「Runway 07 Departure End」が正しい表現となります。

下地島空港のあの有名なポイントは、17エンドではなく正式には35エンド。
もう17エンドとして有名になってしまっていますけどね・・・。

たーびん
第2位は、第1位にするか悩むほど間違った人が多い「◯◯エンド」の使い方でした!

第3位 政府専用機

よく航空ファンが政府専用機のことを「シグナス」と呼んでいるのはご存知ですか?
間違ってはいないんですが、誤解している人もいるので説明します。

乗員の訓練やフェリー(回送)時のコールサインは「Cygnus(シグナス)01 or 02」が使用され、天皇陛下や総理大臣を乗せた任務飛行時のコールサインは「Japan Air Force(ジャパン エア フォース)01 or 02」が使用されます。

なので航空無線で「シグナス」というコールサインが聞こえた時はそれは間違いなく政府専用機ですが、訓練かフェリー(回送)で飛来したため、VIPは乗っていません。
要人を乗せた任務飛行時は「Japan Air Force」なので、その際は「シグナス」と呼べないんですよね。

熊本空港に訓練で飛来したボーイング777-300ERの現シグナス

千歳基地で訓練中のボーイング747-400の旧シグナス

たーびん
これも意外と勘違いがしている人が多いので第3位にエントリー!

政府専用機の記事もたくさんあるので見てくださいね。



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間違いではないけれど…

続いては「正式な」航空用語をご紹介。

ANAの読み方

青い翼、全日本空輸のことをなんて呼んでいますか?

全日空?アナ?

たぶん上記2つの呼び方をしている人が大半でしょう。
それは何も間違いではないのですが、「ANA」の読み方について。

公式では、「エイ・エヌ・エー」としており、「アナ」は非公式な呼び方となっています。
確かに機内では「本日は、エイ・エヌ・エーにご搭乗いただき・・・」ってCAさんやパイロットさんがアナウンスしてますよね。

ちなみに「全日空」も公式ではないとのことです。

 

たーびん
何人かANA社員の方と知り合いですが、その人たちの中でも自社のことを「アナ」や「全日空」って呼ぶ人もいますけどねw

間違いではないですが、通称や略称ということになりますね。

 

ソラシドエアの3レターコード

ソラシドエアの3レターコードをご存知ですか?

SNA?

 

残念!!

ソラシドエアの3レターコードは実はSNJです。

株式会社ソラシドエアは2015年までスカイネットアジア航空株式会社(Skynet Asia Airways Co., Ltd.)という社名でした。その頃からブランド略称として「SNA」が用いられていたため、今でも「SNA」と表記されることがあります。

ところが3レターコードは「SNJ」なので間違えないようにしましょう。

スカイネットアジア航空時代の塗装(B737-400)

ちなみに3レターコード「SNA」は、ドイツの「セネター・アヴィエーション・チャーター」という航空会社でした。

世界の航空会社の3レターコードは下の記事に一覧でまとめています。

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天草エアラインの3レターコード

ソラシドエアに引き続き、天草エアラインの3レターコードはご存知ですか?

AMX?

これも違うんです。天草エアラインの3レターコードは「AHX」。

ソラシドエア同様、ブランド略称を「AMX」としていますが、3レターコードは「AHX」なので間違えないようにしましょう。

ちなみに3レターコード「AMX」はメキシコの大手航空会社「アエロメヒコ航空」です。

欠航と運休の違い

新型コロナウイルスによって航空各社は大量の減便措置を図っていますが、その中には「欠航」やら「運休」などと表現の違いがあります。
どちらも飛行機が飛ばないことに変わりはありませんが、どのような使い分けをしているのか。

調べてみるとどちらも明確な基準はないようですが、突発的に単発で運航しないものを「欠航」といい、一定期間運航しないものを「運休」としているようです。

新型コロナウイルスの影響で各社「運休」している路線が多いようですね。

たーびん
いかがでしたか?意外と間違えがちな航空用語、ご参考になれば幸いです。

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