たーびん日本国内で唯一ヘリコプターで運航するコミューター路線に搭乗してきたのでレポートします。
フライトログ
| 搭乗日 | 2020年1月 |
| 航空会社 | 東邦航空(THK) |
| 便名 | THK21/31/51 |
| 出発空港 | 八丈島(HAC) |
| 到着空港 | 大島(OIM) |
| 区間マイル | 116マイル |
| 飛行時間 | 26分/7分/23分 |
| 機種 | Sikorsky S-76C+ |
| 機体記号 | JA761A |
| クラス | エコノミー |
| 座席番号 | - |
FLIGHT LOG BOOK
八丈島空港の定期便は
八丈島空港の定期便と言えば全日本空輸(ANA)の羽田便しかないと思われがちですが、伊豆諸島の島々を結んでいるヘリコプターによる定期便があります。
その名も「東京愛らんどシャトル」。
東邦航空によって運航されています。
発着するのは八丈島・青ヶ島・御蔵島・三宅島・大島・利島の6つの島。
そして今回搭乗する路線は八丈島から大島まで。
八丈島から大島までは、御蔵島と三宅島を経由する経由便となります。
- 21便 八丈島10時25分発→御蔵島10時50分着
- 31便 御蔵島10時55分発→三宅島11時05分着
- 51便 三宅島11時10分発→大島11時30分着
経由便とはいえ各空港(ヘリポート)でのターンアラウンド時間はたった5分だけ。
飛行機好きからすると3回も離着陸するのでなんともおいしい路線ですね。
チェックイン
ANAカウンター横の目立たない場所に東京愛らんどシャトルのチェックインカウンターがあります。




こちらがチェックインカウンター。


搭乗手続き締切時間は出発の30分前。


当日の空席待ちをしている人がとても多く、2枚上の写真で写っているカウンター前の人達は全員空席待ち中。
搭乗前日の関東地方は大荒れで全便欠航になっていたようです。
この東京愛らんどシャトルの運航会社は東邦航空。
毎日1機のヘリコプターで伊豆諸島を飛び回っています。


東京愛ランドシャトルの運航は、基本的に1機でまかなえるスケジュールですが、定期検査や整備に備えて東邦航空は常にもう1機を東京ヘリポートなどに待機させているようですよ。
1機で運航しているなんてまるで天草エアラインのようですね。
チェックイン時には持ち込み手荷物の重さを測られ、体重も聞かれます。


ヘリコプターはあまり大きな物は載せられない上に機内上部に手荷物棚などもありません。
重量オーバーの場合はその重さに応じた追加料金を支払わないといけないようです。
5kgまでは追加料金がかからず持ち込み可能なので、僕はそれ以内に抑えて行きました。
ちなみに首にかけたカメラは測られることはありませんでしたよ。
チケットがこちら。


保安検査はみんな揃って
案内があるまで保安検査場の前で待ち、案内があると搭乗者揃って保安検査を受けます。
搭乗口はガラガラ。




ガラス越しに今回乗る機体が見えました。


機体記号はJA761A、シコルスキーSikorsky S-76C+です。


搭乗
搭乗口で座るまもなく、保安検査を受けた流れで搭乗開始。


ボーディングブリッジを使わずその横の階段からエプロンへ。


先頭を切ってパシャリ。




機内の座席はこんな感じ。


基本的に自由席ですが、僕は経由で大島まで行くので奥に座るよう言われました。


操縦士の真後ろの席です。


座席配列。


操縦士は1名、その横に整備士が同乗して、客席は9名分となります。
八丈島→御蔵島
まずは1便目、御蔵島へ。


駐機場から滑走路までエアタクシー。


ヘリコプターは真上に上がって飛べますが、駐機場から飛んではいけず、滑走路やヘリパッドから飛ばないといけません。
離陸ー!


滑走路を出るとすぐに海の上。


操縦士の方の動きもよく見えます。






海の上を飛行すること約15分、最初に見えた島がこの便の目的地の御蔵島でした。




ぐるっと回り島の北側に見えてきた御蔵島ヘリポート。






着陸!


9席満席の機内でしたが、この御蔵島で7名が降機。


パイロットの方は操縦席に座ったままでエンジンをかけ、プロペラも回ったままです。


御蔵島→三宅島
同じ大島行きの方だけが着席している機内。


この御蔵島で6名が乗ってきました。


足元にカバンを置いているため足元は狭いです。




出発を待っている間にコックピットを撮影。


ヘリコプターのコックピットもスイッチがいっぱい!かっこいい。


御蔵島に着陸してから5分後には離陸。


御蔵島をあとにし、またもや洋上飛行開始。


離陸約3分後には次の目的地、三宅島が見えてきました。
ダイヤ上ではたった10分の路線です。




すぐに滑走路が見てきました。


この角度から滑走路が見えるなんてとても貴重。




R/W02、三宅島空港の滑走路に着陸です。






そして三宅島に到着!




三宅島→大島
ここでまた三宅島で降りる人、乗る人が入れ代わります。この間にまたコックピットをパシャリ。


この時もプロペラを止めることなくすぐに出発となりました。




離陸も滑走路から。




飛行中少し気になったのでコックピットを覗いてみました。


巡航高度は2560feet(約780m)、巡航速度は140knots(約260km/h)でした。

洋上を飛んでいると眼下の景色が全然変わらないので超遅く感じるんですよね。
泳いだ方が早いんじゃないかってくらい。
目的地の大島が見えてきました!


まさかの雪化粧。
東京や神奈川のまだ南にある大島に雪が積もっています。
この前日、関東地方が大寒波に見舞われた影響と思われますが大島にも雪が積もるなんてビックリでした。








大島空港の滑走路が見えてきました。


R/W03で進入。




着陸。


エアタクシーで駐機場へ。




今回の目的地、大島空港に到着。


降機。


このヘリは引き続き利島に向かうため、パイロットは乗ったままでプロペラも回っています。






徒歩でターミナルへ。


最後は展望デッキに上がり、利島に飛んでいく姿をお見送り。







天候にかなり左右されるヘリコプターによる定期便。
僻地なうえ、ヘリコプターなので少々値段は高く、座席数が少ないので行きたい日に空席がないなど難易度は少し高めかもしれませんが、かなり面白い路線ですよ!





















