世界最大の旅客機エアバスA380が着陸できる空港とは?空港カテゴリーと航空機コードFの話

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世界最大の旅客機エアバスA380

ヨーロッパの航空機メーカー“Airbus(エアバス)”が開発・製造した「Airbus A380(エアバスエーさんはちまる)」。

4つのジェットエンジンが付いた客室が全て2階建ての世界最大の旅客機です。

(世界で最も多くA380を保有するエミレーツ航空)

ANAは3機を購入しハワイ路線に投入

日本の航空会社では唯一、全日本空輸(ANA)が保有し、東京(成田)~ハワイ(ホノルル)路線に投入しています。

ド派手なウミガメ塗装で、愛称は“空飛ぶウミガメ”という意味を持つ『ANA FLYING HONU(フライングホヌ)』

コロナ禍で遊覧チャーターやレストランとして活用

2機のFLYING HONUを導入するもコロナ禍でハワイ旅客便を運航することがまともにできず、国内の遊覧チャーターやレストラン会場として使用されている現状です。

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たーびん
ANAは全部で3機のA380を購入しましたが、このような状況下で運航できず莫大な維持費だけがかかることから、すでに2020年2月頃に完成している3号機の納入を引き延ばし、2021年10月以降のデリバリー予定としています。

新型コロナウイルスの影響により、ハワイ路線の再開の見通しがたたないことから、さらに納入が遅れる可能性もありますね。

ANAがA380で運航する成田発、札幌(新千歳)・沖縄(那覇)・宮古(下地島)着のチャーターフライトを実施

たーびん
これまで成田・関西・中部発着の遊覧チャーターを実施してきたANA FLYING HONUですが、初めて出発地と到着地が異なるチャーターフライトが実施されます。

那覇空港と下地島空港にはA380初飛来!
これは楽しみですね!

チャーターフライトスケジュール

新千歳空港発着

  • 2021月9月18日
    東京(成田)発 札幌(新千歳)着
  • 2021月9月19日
    札幌(新千歳)発着遊覧フライト
  • 2021月9月20日
    札幌(新千歳)発 東京(成田)着
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那覇空港発着

  • 2021月9月24日
    東京(成田)発 沖縄(那覇)着
  • 2021月9月25日
    沖縄(那覇)発着遊覧フライト
  • 2021月9月26日
    沖縄(那覇)発 東京(成田)着

下地島空港発着

  • 2021月10月30日
    東京(成田)発 宮古(下地島)着
  • 2021月10月30日
    機内見学ツアー in 宮古(下地島)
  • 2021月11月1日
    宮古(下地島)発 東京(成田)着
たーびん
お金と時間があるなら全部行きたい・・・!

巨大なA380を新千歳空港のA10ポイント、那覇空港の瀬長島、下地島空港の17エンド(サイド)で撮影してみたい!

僕と同じようにこう思う人はたくさんいるのではないでしょうか?
ですが、僕はこうも思ってしまうのです。

今まで新千歳空港や那覇空港、下地島空港にA380が飛来したことはあるの?

そもそもA380はその空港に着陸できるの?

それではこれから少し突っ込んだ話をしていきたいと思います。

A380が着陸できる空港とできない空港がある

世界最大の旅客機のA380はその大きさから、Boeing(ボーイング)最大の旅客機である747-8(B748)と共に特別な扱いを受けます。

どの空港にも着陸できるわけではなく、空港の消火救難体制、滑走路や誘導路の長さ・幅・強度、他の誘導路との距離などの制限があるため、それをクリアした空港にしか運航することができません。

A380の特徴

  • 機体サイズ→とても大きい
  • 座席数→とても多い
  • 機体重量→とても重い
  • 翼幅→とても広い
  • 外側主脚車輪間隔→とても広い

    などが関係しています。

それは運航計画だけでなく、悪天候時のダイバートや緊急事態発生時における受け入れについても空港ごとに可否が判断されています。

空港カテゴリー(AD category for fire fighting)

飛来する航空機の最大のサイズに合わせて、空港が備えるべき消火救難体制がカテゴリー1からカテゴリー10まで10段階に定められています。

空港カテゴリー(CAT)の一例

空港カテゴリー 機種
CAT10  A380-800
 B747-8
CAT9  A330-300
 A340-300
 A340-600
 A350-900
 B767-400ER
 B777-200/ER
 B777-300/ER
 B747-400
 B787-9
CAT8  A330-200
 A340-300
 B767-300
 B787-8
 B747SP
CAT7  A321
 B737-800
 CRJ100
 MD81
 MD90
CAT6  A320
 B737-500
 B737-700
 ERJ170/175
 ERJ190
 CRJ700
 DHC8-400
 G650
CAT5  DHC8-300
 CRJ100/200
 ATR42-600
 SAAB2000
 G450
CAT4  SAAB340
 F900
 DHC8-100/200
 ATR42-600
CAT3  C525
 DHC6 Twin Otter
 Do228

A380とB748の2機種のみ最高等級のカテゴリー10。


日本国内におけるカテゴリー10対応空港は成田・羽田・関西の3空港だけです。
新千歳・那覇・下地島はカテゴリー9の空港なので、A380とB748には対応していません。

AIP JAPANにも空港ごとにカテゴリーが掲載されています。

成田空港(CAT10)

羽田空港(CAT10)

新千歳空港(CAT9)

那覇空港(CAT9)

下地島空港(CAT9)

たーびん
このように空港カテゴリーが決められてはいますが、カテゴリー9の新千歳や中部(セントレア)にA380の飛来実績があるので、“カテゴリー9だからカテゴリー10のA380は絶対降りれない!”というわけでなく、特別な対応することにより運航できるものと思われます。

参考

  • CAT3=調布・粟国 etc.
  • CAT4=天草・喜界 etc.
  • CAT5=壱岐・三宅島 etc.
  • CAT6=福江・北大東・南大東 etc.
  • CAT7=八丈島・松本・紀白浜・奄美 etc.
  • CAT8=釧路・中標津・花巻・宮古 etc.

航空機コード(aircraft code)

ICAO(国際民間航空機関)が航空機の翼幅サイズによって、A~Fの6段階で航空機コードを定めています。

主な航空機の航空機コード

航空機コード 機材
F  A380-800
 B747-8
 B777-9
E  A330-300
 A340-600
 A350-900
 A350-1000
 B747-400
 B747-SP
 B777-200
 B777-300
 B787-8
 B787-9
 B787-10
D  A300-600
 A310-200
 B767-300
 B757-300
 DHC8-400
C  A318-100
 A319-100
 A320-200
 A320neo
 A321-200
 A321neo
 B737-500
 B737-800
 B737-8
 MD-90-30
 DHC8-300
 ERJ170
 SAAB340B
B  ATR-42-600
 ATR72-600
 CRJ100
 CRJ200
 DO228
A  BN-2B
たーびん
以前はコードEまでしかなかった航空機コードですが、A380の開発によってコードFが追加されました。

これは、航空機の大きさに関係する障害物とのクリアランスなどを規定したもので、空港の飛行場等級などによってコードFの飛行機が就航できるかが決まります。
就航するには滑走路と平行誘導路との中心線間隔が180m以上、誘導路と誘導路の中心線間隔が91m以上必要
だったりします。

コードFの基準が緩和されたので着陸できないことはないですが、滑走路の長さだけでなく滑走路の幅も60m以上が推奨されています。

滑走路の長さと幅は全国飛行機写真撮影スポットで空港ごとに掲載しているので、こちらで確認してくださいね。

例えば、熊本空港の滑走路の長さは比較的長めの3000メートルですが、幅は45メートルしかありません。

それ以外にも2階建てのバカでかいA380に対応したエプロンやスポット、PBBなどの整備も必要になってきます。

他にも誘導路幅だったり滑走路・誘導路・エプロンのショルダーや着陸帯についてもいろいろと定められていますが、ややこしくなるのでこれくらいにしておきますね。

那覇空港の飛行場等級

那覇空港は、第2滑走路増設時にA380が利用する前提で設計されているようなので、コードF対応でしょう。

あくまで予想ですが、離着陸は第2滑走路(18R/36L)を使用するものと思われます。

下地島空港の飛行場等級

こちらは確認できませんでした。

過去にコードEのB747-400が訓練で飛来していましたが、その上のコードFに対応できるか定かではありません。

滑走路と平行誘導路の中心線間隔は180メートル以上あり、誘導路幅も30メートルのようなので、この点はクリアしてそうですね。

就航するにあたり、その点は調整されているはずですけど。

離着陸できても運航制限がある空港

成田・羽田・新千歳空港においては、AIP JAPANにA380の運航制限について掲載されています。

成田空港

『A380 MOVEMENT AREA』

国内で唯一A380が定期便として運航されている成田空港ですが、こんなにも制限されていました。

白塗りのAreas permitted for A380が走行が許可されたエリアで、斜線で示されたAreas restricted for A380が走行が制限されたエリアです。

成田空港でのA380の離着陸がA滑走路の16R/34Lでしか行われない理由はここにあります。

羽田空港

『A380における注意して走行すべき誘導路』

走行禁止経路がこんなにも。
第1ターミナルや第2ターミナルのエプロン付近はほぼ走行不可となっています。

ちなみにルフトハンザドイツ航空のB747-8が就航していますが、こちらも走行禁止経路があります。

意外にもJALが国内線で運航しているA350-900においても走行禁止経路が設定されています。

ANAが使用している第2ターミナルの展望デッキからよく見えるスポット一帯は走行禁止区域になっていますね。

新千歳空港

『A380-800 AND B747-8 MOVEMENT AREA』

色が塗られた部分が走行が許可されたエリアです。

『Special notice to A380-800 and B747-8 operators』

  • 滑走路は、ターミナルに近い方の01L/19Rのみ離着陸可能
  • 駐機スポットは、27,47,48,49,57,58のみ使用可能
たーびん
27番スポット以外は自衛隊側のスポットなので、おそらくチャーターフライトでは滑走路01Lもしくは19Rで着陸し、 27番スポットに駐機するものと予想できますね!

実際に以前慣熟飛行で新千歳空港に飛来した際はそうだったようですし。

絶滅危惧種のA380

このように超巨大な旅客機エアバスA380は、その大きさから様々な条件下において運航されているため、どこの空港でも着陸できるわけではありません。

航空機メーカーのエアバスは、すでにA380の生産を終了。

A380を保有する世界の大手航空会社は次々とA380の運航停止や退役を発表しているので、今まで以上に見ることが少ない珍しい飛行機になっていきそうです。

全保有機の退役を完了、もしくは計画している航空会社一例

エールフランス

タイ国際航空

大韓航空

マレーシア航空

たーびん
以上、A380対応の空港について考察してみました!

地元の〇〇空港にもA380を飛ばしてー!などと思っている方の夢を壊してすいません。

 

※本内容は、様々な規程を確認したうえで解説しておりますが、規程は頻繁に改正されるものなので、今後数値などにズレが生じることもありますがご了承ください。

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