政府による緊急事態宣言発出 不要不急の外出自粛要請
日本政府から、ゴールデンウィーク期間における都道府県域を越える不要不急の帰省と旅行の自粛要請が出されています。
また、国土交通大臣からも国民に向けて次のようなお願いも出されています。
今般、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことを踏まえまして、改めて国民の皆様に、全国において都道府県をまたいだ不要不急の帰省、また旅行をお控えいただくように、お願い申し上げたいと思っております。 特に、今月末から大型連休期間に入りますが、蔓延防止の観点から、人の移動を本当に最小限にするために御協力をお願いしたいと思っております。(4月17日)
これから迎えるゴールデンウィークに際しまして、不要不急の帰省や旅行などの都道府県をまたぐ移動をしないことに加えて、特に発熱のあるような場合には、航空機への搭乗を厳に慎んでいただきたいということを、国民の皆さまに改めて要請させていただきたいと思います。(4月24日)
基本的に都道府県をまたいだ移動や飛行機に乗ることを控えてほしいというものですね。
航空ファンとしてはとても厳しい時代になってしまいました。
GWの沖縄発着便予約数は6万人
そのような要請が出されているにも関わらず、沖縄に訪れる人が絶えないようです。
沖縄県の玉城知事が「大型連休に沖縄へ来る予定の方が航空会社の予約によると6万人余りいる」とツイッターに書き込み、反響を呼びましたね。
これは沖縄を出発する旅客数も含まれ、この後キャンセルも増えたようです。
それでも報道によると「沖縄県が渡航を自粛するよう呼びかける中、4月29日から5月6日までの大型連休中の航空各社の予約状況を調べたところ、県外から沖縄を訪れる人は1万8000人余りに上ることが分かった。」とのこと。
沖縄で不要不急を要する用事がある人がこんなにもいるのか?
この時代に沖縄にバカンスに行く人がこんなにもいるのか?
と思った人も多いでしょう。その理由を次で説明します。
沖縄便を利用する旅行者が多いその理由は?
飛行機で沖縄便を利用する旅行者の多くが「ステータス(マイル)修行僧」と呼ばれる人と思われます。
ステータス(マイル)修行僧とは、全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)の上級会員になる目的で飛行機に乗りまくる人のこと。
搭乗便の距離に応じて貯まるポイントが一定のポイント数になると上級会員ステータスを獲得することができるのです。
ANAのポイント=プレミアムポイント(通称:PP)
JALのポイント=FLY ON ポイント(通称:FOP)
この時期に乗る必要性
ではなぜ修行僧は非常事態真っ只中のこの時期に乗るのか?
それはANAとJALが3月に次の発表をしたからです。
2020年3月19日、全日本空輸(ANA)が新型コロナウイルスに伴う特別対応として、「対象期間中、ANAグループ運航便の搭乗で獲得したプレミアムポイント数を2倍に倍率アップして積算」を発表。
3月25日には、日本航空(JAL)が「有効期限をむかえるマイルとe JALポイントについて、有効期限1年間のe JALポイントを積算」「対象期間中JALおよびJALグループ運航便のご搭乗で獲得されたFLY ON ポイントを通常の2倍として積算」といった同様の特別対応を発表。
通常50万円程度かかると言われているANAやJALの上級会員ステータスが、搭乗ポイントが2倍になることにより半額で獲得できるようになりました。
下の記事に詳しく書いていますので興味ある方はご覧ください。
対象期間は、ANAは6月末まで、JALは7月末まで。
このような「今しかない」事情によって修行僧はこの非常事態真っ只中に飛行機に乗っています。
ステータス修行と沖縄は何が関係するのか?
それはステータスを獲得するためのポイント(ANA:PP/JAL:FOP)を効率的かつコスパよく貯めることができる1番の路線が沖縄路線だから。
羽田・那覇便は料金の割にポイントが多く貯まるいわゆる「単価がいい」路線なんですよね。
本気の修行僧は朝イチの羽田発を利用し、1日で羽田と沖縄を2.5往復したりもします。(あくまで欠航がない状況で)
今乗ってきた飛行機の折り返し便に乗ったりとただ飛行機に乗るだけですが、このような苦行が僧侶の修行に例えられて「修行」と呼ばれるようになったと言われています。
このポイント2倍の時期に修行をすることによって、羽田・那覇便にたった17回(8.5往復)乗るだけで航空会社の上級会員ステータスがゲットできちゃうんです。
そもそも乗れない問題
ANAとJAL両方の航空会社のステータス獲得に向けて両社の航空券を買いまくりました。
発表時はまだここまでコロナパニックは広がっておらず、オリンピックの中止もまだ発表されていなかったので春には終息するだろう…とも思っていました。
今思えば甘すぎる考えでした。
ですが、新型コロナウイルスによる影響はこの後拡大し続け、航空会社は大量減便に踏み切りました。
実際にANAから来たメールがこちら。
そうです、僕が乗ろうとしていた便がほとんど欠航に。
状況がよくならなければ、ANAのポイント2倍の期限となる6月末までこの大量減便が続きます。
仮に運航されたとしても様々なリスクが伴うため、残念ながら「乗らない」という選択肢を選ばざるを得ません。
そもそも僕のベースの熊本空港は今日現在ANA便すら運航されていないんですよね。
投稿が見つかりません。
熊本だけに限らず地方は現在そんな状況でしょう。
羽田空港を利用できる修行僧は非常事態真っ只中であってもリスクを背負ってポイントのために運航されている那覇便に搭乗しているものと推測できます。
そこでANAとJALに切実なお願い。これでコロナの終息が早まるかも
ポイント2倍の期間に飛行機に乗りたくても乗れません。
乗れたとしても乗らない方がいいでしょう。
今この状況でステータス修行のために飛行機に乗るのはどうかと思いますし、
1番感染者の多い東京から沖縄にウイルスを持ち込んでしまう可能性もあります。
いくら折り返し便に乗るから那覇空港からは出ないと言っても、機内や空港で人に移してしまうかもしれません。
そこでANA、JALに言いたいのです。
コロナ終息後にポイント2倍キャンペーンをやってくれませんか?
せめてキャンペーン期限を今年いっぱいに増やすとか。
もし検討中なら、早く発表してほしいです。
こんな状況下でも必死に期間中(ANAは6月末まで、JALは7月末まで)にポイントを貯めようと飛行機に乗ってる人がいます。
もしかしたらその修行僧はウイルスを撒き散らすバイオテロリストかもしれません。
「コロナが終息したら安全に楽しくたくさん乗ってもらう」ためにも、お願いします!!!!!
2020年7月31日 キャンペーン期間を終えて・・・
結局JALのサファイアステイタスのみ獲得することができました!
ANAはすべてキャンセルという結果に・・・
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