約250,000着の衣料品の綿から製造した燃料で飛ぶフライトに搭乗
日本初!国産バイオジェット燃料を搭載したフライト
今回のフライトはJALが2021年1月28日に公式サイトのプレスリリースで発表されたもの。
環境負荷低減のための取り組みを促進していきます。
JALは、将来の国産バイオジェット燃料の実用化に向けた取り組みの一つとして、多くの国内企業のご協力のもと、お客さまなどより回収した衣料品の綿から国産技術のみで日本初の国産バイオジェット燃料を製造し、国際的な燃料規格(ASTM D7566)の適合検査、および品質検査に合格した当該燃料を、国内線定期便に初めて搭載します。
「10万着で飛ばそう!JALバイオジェット燃料フライト」プロジェクト
JALは、2018年10月からお客さんをはじめとする多くの人から集めた衣料品(綿)を原料とし、国産バイオジェット燃料の製造に挑戦するプロジェクト「10万着で飛ばそう!JALバイオジェット燃料フライト」を実施しており、今回がその実用フライト。
約3ヶ月間で全国から約25万着が集まり、その集まった衣料品(綿)からバイオジェット燃料の製造に挑戦。
2020年3月下旬に、無事燃料を完成させることに成功したようです。
JALのバイオジェットへの取り組みについては、JALのYouTubeをご覧くださいね。
YouTubeに動画もアップしてます
臨場感あふれる動画をUPしています。ぜひご覧ください。
搭乗レビュー
フライトログ
機材はボーイング787-8ドリームライナー。
FLIGHT DIALOG
羽田空港9番搭乗口
この“10万着で飛ばそう!JALバイオジェット燃料フライト”として選ばれた便は羽田発福岡行きのJL319便。
搭乗口でのイベントなどはなく、このパネルが置かれているだけでした。
コロナ禍なので仕方ないですね。
出発準備中の機体を見てみるとちょうど給油が終わったところ。
まず右端に写っているヒューエラーで先に給油を行い、次に中央に写っているハイドラントディスペンサーによって給油されていました。
羽田空港での給油は通常、地中に張り巡らされているハイドラントバルブから航空燃料を航空機に送り込むハイドラント式が採用されているため、後で使用されたハイドラントディスペンサーという車が使用されますが、この便はバイオジェットを積んでいると思われるヒューエラーによっても給油されたものと思われます。
ランプサイドにはたくさんのスタッフと搭乗口に置かれているパネルと同じものも。
よく見るとTシャツの絵が描いてあるので、この中にバイオジェット燃料が入っていたのでしょうね。
搭乗開始
ビジネス路線でもあるこの便はステータス保持者が多く、優先搭乗なのに混雑。
僕もJALのサファイア会員として優先搭乗しました。
今回の搭乗機はボーイング787-8。
機体記号はJA849Jです。
この大きな翼の中に古着から製造したバイオジェット燃料が入っているんですね。
今回の座席は機内中央、進行方向左側の31A。
窓の位置が微妙でした…。
古着由来のパワーでテイクオフ
エンジンの音はとても静か。
それは低騒音のボーイング787だからなのかバイオジェット燃料からなのかわかりませんが、タキシングは本当にとても静かです。
冬にもかかわらず南風が強く、南風運用のR/W16Rからの離陸。
乗り心地抜群
大減便を行ったため、運航便に集中しているからなのか、この便のお客さんは結構多め。
ちなみに機内アナウンスでバイオジェットについて触れられたのは出発時の一回のみ。
パイロット(今回は副操縦士)からのアナウンスは全く触れられることはありませんでした。
古着由来のパワーでランディング
山口県上空を通過するとシートベルトサインが点灯。
まもなく着陸です。
空港西側からのサークリングアプローチ。
ということはR/W34に着陸ですね。
搭乗時も降機時もあまり機体の写真を撮れる場所がなかったので、展望デッキからお見送り。
JALのB787が古着で飛びました!!
まだまだ課題が多く、常用は難しいようですが、今後もJALの取り組みに期待したいですね!
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