ヒジュラのお祭り「アラヴァン・タライ」に行ってきた

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この記事は2010年の旅行記です。
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アラヴァンタライに行ってきた

アラヴァン・タライとは

アラヴァンタライ?なにそれ?ってかんじだと思うんですが、
細かく言うと非常に長くなるので、とりあえずインド中のおねえが集結するお祭りだと思っていただければ。

アラバンタライの本来の意味を説明すると長くなるので割愛しますが
日本語で説明してくれてるサイトはこのサイトぐらいですね…。
引用させていただきます。

マハーバーラタ大戦において、英雄アルジュナ率いるパーンダヴァ軍は、クリシュナ自身の援助を受けながらも、劣勢を挽回できずにいた。
そこで彼等は、戦の神カーリー女神に祈りを捧げた。すると、「英雄をカーリーに捧げるならば、戦には勝利するであろう」との託宣が下った。しかし、その英雄の基準を満たすものは、アルジュナ、クリシュナ、そしてアルジュナの息子であるアラヴァンの三人だけだった。

アルジュナとクリシュナは、軍を率いているだけに、生贄になるのは困難だった。そこでアラヴァンが、ある条件のもとに生贄になることを承知した。その条件とは、生贄となる前に一夜限りであっても結婚したいと、いうことだった。しかし、一晩で未亡人になってしまうため、結婚を承諾する女性はいなかった。窮状を見かねたクリシュナは、美しい乙女モヒニに化身し、アラヴァンと結婚し、一夜を共にしたのだった。

翌朝、アラヴァンは斬首され生贄としてカーリーに捧げられた。

毎年4月になると、南インドの小村クーヴァガムにはインド中からヒジュラが集まって来るという。ヒジュラとは、いわゆる「サードジェンダー」であり、複雑な背景を持つ職業集団でもある。

ヒジュラ達は自分たちをクリシュナに模し、アラヴァンと至福に満ちた結婚をし、悲しみの朝を迎えるのである。アラヴァンを表す山車に付き従い、アラヴァンの首が胴体から離されると、自らの腕輪を割り、彩り鮮やかなサリーから純白のサリーへと着替え喪に服する。

出展:一杯の水

つまり…こんなかんじです。
アラヴァンタライ

美少年が女体化とかいう、公式がお祭り状態です。

アラヴァン・タライ(1日目)

さて、このお祭りはどこでやっているのか?
インドの神話に基づいて、南インドの小さな村で2日間にわたって開催されます。

検索しても出てこないほど、日本での情報が少なく
ここまで行くのには結構苦労しました。

2010年の4月27日に行ってきましたが、
なんせ現地のインド人にお世話になっているので時間にルーズすぎて。。。
昼から始まるっていうのに、昼に出発されました。
ちなみに村まで2時間かかるんですけど…笑

会場はこんなかんじ!
お供え物を売っているお店がたくさん。
あとは揚げ物の軽食も売ってましたよ。
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一番見たかった山車は(出遅れたおかげで)もう終わっていたので、とりあえずお祈りに。

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この建物の中に神様がいるので、右手の列に並びます。

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中も結構な列です。暑い!!
向かい側のヒジュラが微笑んでくれました。

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列の途中でお祈りの火が燃えてます。

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10分ほど並んで、この神様にお祈り。
花で本体が見えず、なんの神様か分からず^^;
お祈りしたら黄色のティカ(粉)をおでこにつけてもらえました!

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ヒジュラたちと。

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先ほどのヒジュラが私に見せるためにお祈りを始めてくれました。

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火のを囲んで手拍子と歌を歌いながら回ります。

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強そうなママとまだ幼さの残るヒジュラ。
大体、太いのがママ(グループの長)って相場が決まっております。

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真ん中のほうでお祈りしてます。
すごい人!!
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めっちゃ疲れてるやんwww

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みんなで一緒に撮ってもらいました。

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だいぶ暗くなってきましたね。
左にいるのはサルの神さま「ハヌマーン」です。
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ヒジュラは割りと陽気な人が多いです。

ウロウロしてたら、家の中見る?って言ってくれた現地の人がいたので
お邪魔してみました(真似しないほうがいいと思いますが^^;)
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自然光が電気のかわりみたいです。

インド人は自分の指導者「グル」を持っている人が多く、
それを誇りに思っています。
有名なところでは、サイババもそうです。
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この家ではこの人がグルらしく
しきりに「ほら、グルの写真を撮って!」と言われて撮りました。
正直、「誰やねん…」と思いつつ撮ったのは内緒です…笑
ちなみに、この人はおでこのマークが縦なのでヴィシュヌ派ですね~。
シヴァ派は横に入ってます。

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キッチンのようなところ。
インドらしい食器がたくさんあります。

お宅拝見、ありがとうございました!!

この日は暗くなってしまったので、一度ステイ先に帰宅。
お祭りは明日もあるので、改めて来ることにしました。

アラヴァン・タライ(2日目)

翌日はしっかり急かしてインド人と出発!
それでも山車はもう出ていた!!笑
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この赤い顔のおじさんが、女神カーリーに生贄として捧げられた
英雄・アラヴァン
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とにかく砂埃がひどい!!!!

お祭りなので、もちろん楽器隊もおります。



うおおおおおお!!
すごい勢いで山車がやってきます。



木に激突。
この木の向こう側に行きたいようですが

木にひっかかって進めない…

仕方ないから今から枝を切るよ☆

なぜ事前に枝を切っておかないのか。

インドでは考えても無駄なことがたくさんあると教えられます。

生贄で斬首されたニワトリの胴体。

首。

ニワトリって、切った直後は体だけで飛んでいくんですよね。
私のインド人の友人に体が飛んできて絶叫してました。ちーん。。

お祭り(アラヴァンとクリシュナの結婚式)が終わると、腕輪を割って焼きます。
一晩だけ結婚してすぐにクリシュナ(ヒジュラ)は未亡人になるので、一転、喪に服すのです。

ヒジュラたち

彼女たちのお祭りなので、とにかくそこかしこでヒジュラたちが踊っています。

供物を囲んでお祈り。
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最後にはみんなで肩を組んで泣き出します。
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どうして私をこんな身体で生んだの、
どうして私はヒジュラなの、と泣きます。一種のトランス状態になっているようです。
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陽気に見えますが、格差(カースト)のひどいインドでは彼女たちはひどい扱いを受けることもしばしば。
大変な思いを抱えて生きているのです。
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こちらのきれいな方はTVにも出ている(らしい)、美人ヒジュラ。

会場で出会った人たち

ヒジュラのお祭りなので基本的には男性が多いのですが
家族連れで楽しんでいる人もたくさんいました!

今回は、メイン会場付近で出会った人たちをご紹介します。

インドの子どもたちは目が大きく、本当にかわいいです!
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何かのコスプレのおじさん。(カーリーかな??)すごい迫力でした。
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ヒジュラのお姉さんが手を振ってくれました~
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移動遊園地です。
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メリーゴーランド。味がありすぎ!!!
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カメラを向けると、何故か周りの人たちもカメラ目線になりますw
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ちょっとかまってくれた、多分おねえのお兄さん(ややこしいな!!)
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も~~~右の彼、お花がかわいいんですけど!!
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会場には性別なんて関係ない!てか分からない!!
って人たちがてんこ盛りで楽しいです^^

会場への行き方

これです。かなり難しいです。
南インドの中でもかなり僻地にあるので、行くのは大変です。南インド人の友人がいたからこそ、行けたようなものです。
個人ではかなり困難かと思いますが、ご参考までに私が辿ったルートは

関西空港→ムンバイ乗り継ぎ(5時間ほどの時間がありましたが、夜ですし、空港内はなんにもないです。女一人ではちょっと怖かったです。)→チェンナイ→空港から1時間ほどの友人宅泊→車で2時間

ムンバイ乗り継ぎの際、時間が余るようならラウンジで過ごすのがいいと思います。

空港ラウンジを利用するには

プライオリティパスが必要になります。
プライオリティパスとは、US$99~US$429の年会費で世界500都市1200か所以上の空港ラウンジが使えるサービス。


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たとえば、成田空港なら4箇所、シンガポール・チャンギ空港なら11箇所のラウンジが利用可能。

広々したラグジュアリーな空間、食べ飲み放題、ゆったりしたソファー、更にはシャワーがあるラウンジもあります。

観光やホテルは必要ない場合はラウンジで済ます方がラクだし経済的なので、持っていて損はありません。
年会費がUS$99~US$429ですが、無制限で利用できるのは年会費429ドルの一番高い会員権

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ヒジュラについてもっと知りたい

ヒジュラ関連の情報は書籍・ネットともに少ないのですが
私が読んで面白かったのは「ヒジュラに会う」というずいぶん昔の本。
古本か図書館でしか手に入りませんが、読みやすかったのでぜひ。

あとサイバラさんの漫画でも描かれていますよ。

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