写真集「メメント・モリ」レビュー

メメント・モリ~死を思え~聞いたことのあるフレーズではないでしょうか。

書名の『メメント・モリ』とは、「死を想え」という意味で、ヨーロッパ中世末期にさかんに使われたラテン語の宗教用語だ。

この本には、著者の短いコメントが付けられた74枚のオールカラー写真が収められ、生の光景に潜む無限の死の様相が極彩色で提示されている。

たとえば、「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」とのコメントがつけられた写真には、荒野に打ち捨てられたヒトの死体を野犬が貪るように食らい、それをカラスが遠巻きにしている光景が写し出されている。

「ニンゲンの体の大部分を占める水は、水蒸気となって空に立ち昇る。それは、雨の一部となって誰かの肩に降りかかるかもしれない。何パーセントかの脂肪は土にしたたり、焼け落ちた炭素は土に栄養を与えて、マリーゴールドの花を咲かせ、カリフラワーをそだてるかもしれない」

インドで撮影された、リアルなインドの写真たちと添えられた文章が
ガンジス川のドブ臭さとか、汗のにおいとか、色あせた極彩色が目の前に感じられます。
写真

この本はバイブルです
他人があれこれ言うのはダメです
脳髄にじんわり、じわじわいきわたらせて
自分の中でそっと感じるが吉。

普段は場所をとらないKindle本が好きですが
この本は1ページずつ、そっとめくって、エロ本みたいに夜中にコッソリ読んで欲しい!
そして感性をビンビンにしちゃってください!!!

メメント・モリ
著者:藤原新也
おすすめ度:★★★★★

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