24日15時55分頃、熊本発羽田行きの日本航空(JAL)632便B767-300が
左(№1)エンジンにトラブルが発生したため
熊本空港に引き返し、緊急着陸しました。
エンジンの内側後部に損傷があり、タービンのブレード(羽根)が広範囲で破損していたようです。
そのブレードの破片が地上に落下し、熊本県益城町の病院の窓ガラスや車のフロントガラスが損傷。
さらには工事中の建築物が損傷するなどの被害が発生しました。
一番大きなもので80ミリの大きさ、確認された数はなんと98個…。
人に当たらなかったのは本当に不幸中の幸いです。
画像:産経ニュース
この事態は24日、事故につながる恐れがある「重大インシデント(事故には至らないものの深刻に危険だった事件のこと)」に認定されました。
JALの公式サイトにも掲載されています。
「JAL632便の離陸後の引き返しについて」
平素よりJALグループをご利用いただきありがとうございます。5月24日のJL632便(熊本発-羽田行)におきまして、熊本空港離陸後左エンジンに不具合が発生し、熊本空港に引き返しました。また、熊本県上益城郡益城町にて、当該エンジンの部品の一部と見られる落下物が発見されました。到着後の検査において、エンジン後方のタービン部などに損傷があることが確認されたことから、5月24日、国土交通省航空局より、重大インシデントと認定されました。今後、国土交通省運輸安全委員会により原因究明などが行われますが、当社も調査に協力してまいります。お客さまおよび益城町の住民の皆さま、ならびに関係の皆さま方に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
現在もこの機体は熊本空港に駐機してあるので、昨日見に行ってきました。
雨が降っていました。
機体はB767-300(JA8980)ワンワールド塗装機です。
左エンジンのカウルは外され、その左側には別のエンジンが置かれているので、
エンジンを交換するようですね。
ANAの同型機B767-300(JA609A)と同じ角度で。
続いてJALの同型機B767-300(JA614J)が到着。
本日JALの赤坂社長は、落下物による被害が生じた熊本県益城町を訪れ、
益城町長に謝罪したようです。
その際、同型機B767-300のエンジン計69基のうち61基を緊急点検し、
不具合がなかったことも明らかにしました。
残り8基も29日中に検査を終える予定のようです。
ちなみにB767-300は、熊本空港ではJALとANAが合わせて一日10往復ほどしています。
(B737-300×3機 in 熊本空港)
早く原因究明され安全を取り戻してもらいたいですね。
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