【タイ・バンコク】飛行機の墓場「Airplane Graveyard」に行ってきた(後編)
衝撃の真相!この機体は元○○○機だった!機体内部に潜入編

kumari
飛行機の墓場として知られているタイ・バンコクの「Airplane Graveyard」はご存知ですか?
TBSテレビ「クレイジージャーニー」でも放送されたほど一部の飛行機マニアや廃墟マニアにはたまらない場所。
謎多きこの場所に乗り込んできたのでレポートします!
前編(外部から撮影編)に引き続き、後編(機体内部に潜入編)をお送りします。

【タイ・バンコク】飛行機の墓場「Airplane Graveyard」に行ってきた(前編)<br>アクセス・所要時間・交通費は?機体を外部から撮影編

2019年9月1日

飛行機の墓場「Airplane Graveyard」とは?

前編でも書いていますが、もう一度おさらい。
なんとも怪しげなこの場所には公式Webサイトが存在します。

飛行機の墓場に到るまでの歴史

Webサイトには英語でこう書かれています。

The airplane graveyard is the result of a few deals that went south.
The land was initially cleared for a building development but the deal fell through.

Some investors then bought the planes on auction with the idea of turning the area into a themed entertainment / beer park.
They named it RUNWAY but were only open for a year and a bit before going bust.

The landlord then allowed some homeless families to settle on the land in order to secure the area from vandals and other dodgy characters setting up shop.

The yard has since remained abandoned.

つまり…

飛行機の墓場となっているこの土地は当初、建物建設のために用意されたものだったが、その契約は失敗に終わった。

その後、一部の投資家達が、この土地をビアガーデンにすると乗り出し、エンターテイメントとしてオークションで飛行機を購入した。
だがこの店は「RUNWAY」という名でオープンしたものの、1年ほどで破産した。

その後、土地の所有者はこの土地に勝手に店を出したり荒らすものから守るため、ホームレスの家族を定住させた。

土地はそれ以来放棄され、飛行機の墓場になった。

飛行機の解体場という噂もありましたが、そういうわけではなく、飛行機を楽しめるビアガーデンをオープンするためにわざわざ飛行機を購入して持ってきたものだったようです。

機体内部に潜入

前編は機体の周りから撮影しましたが、いよいよ内部に潜入。
敷地中央にある2機に入ることができました。

DC-9?MD-82?MD-83?に潜入

DC-9、もしくはMD-82かMD-83と思われるこの機体。
機種は何かといろいろ考えましたが、見分ける情報となるパーツがなさすぎて全然わかりません。
まぁDC-9かその後継機のMD-80シリーズ(MD-82やMD-83)に間違いないでしょう。
前編同様ここではMD-80として説明します。

通常乗り降りする機体進行方向左側のポートサイト(L1扉)から入ることができます。
とはいえ結構な高さがあるため上がるのにひと苦労。

早速お出迎えしてくれた酸素マスク。

なんとか登り、右側客室部分へ。

窓も壁や天井のパネルも全て外され、断熱材(?)が剥き出し。

胴体後部はなく、外が見えます。

機体前方へ。

コックピットやトイレなどの扉は全てありません。

何もないギャレーとR1扉。

 L1扉側に垂れ落ちた酸素マスク。

それではお待ちかねのコックピットに入ってみましょう。
金目のものは全て取り外され、何もかもが剥き出しに。

同じMDファミリーのB717のコックピットと比べてみました。

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開発によりDC-9→MD-80→B717とシリーズ名称は変わりましたが、比べるとコックピットの基本構造は変わっていないようですね。 
特徴的な上部の小窓「天測窓」も両側に残っています。
「窓」はないので正しく言うと「窓枠」ですかね。

L1扉から見た隣のB747。
次はこっちの内部に潜入します。

B747に潜入

墓場のシンボルとなっているB747の内部には写真左下の貨物室扉から入ることができます。

扉の内側へ。左手はかなりのゴチャゴチャ具合。


右手は何やら進めそうな空間が。

低い天井の貨物室を奥へ進みます。

ハシゴが見えてきました。

かなり狭いですが、このハシゴを登れば客室部分に行けそうなので登ってみます。

狭すぎて背負ったリュックが引っ掛かる。
リュックを先に上に投げてなんとか登りました。

この狭さわかりますか?
貨物室から客室に行くハシゴなんてあるんですね。
普段はシートやマットに埋まってて気付かないでしょう。
機内はとにかく足場が悪い。
足場を確認しながら気を付けて歩かないと穴にはまったり床が抜け落ちたりします。

ハシゴを登った正面はメインデッキ(1階)の機首。

尖った最先端はかなりの荒れ模様。

半開きのL1扉にはなんと・・・

「開 OPEN」の表記。そう、日本語が書かれていたのです。

日本の航空会社が運用していた証拠です。
機体後方へ。

ギャレーとアッパーデッキ(2階)へ続く階段。

いたるところにパーツが散乱しています。

「飲料水」「灰皿」ここにも日本語。

中身が何もないギャレー。

R2扉。ここにも「開 OPEN」の日本語表記。

R1扉から見るMD-80。

メインデッキ最後方断面部。

最後方から前方を見渡します。

アッパーデッキへの階段を登りましょう。

アッパーデッキからメインデッキを見下ろす。

アッパーデッキはかなりの高さがあるため見晴らしがとてもいい。

外から見た断面。アッパーデッキ床面までは5mほどあるでしょうか。
アッパーデッキ前面に行ってみましょう。

変わり果てたB747のアッパーデッキ。

天井が湾曲具合が特徴的ですよね。

僕が乗った思い出のB747。2階席には夢がありますよね…!

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アッパーデッキの扉にも日本語。


コックピット側へ。   
パーツを取り外されてほとんど何も残っていないトイレ。
こんな日本語の注意書きも残されていました。

お待ちかねのコックピットへ。

何も残されていないB747のコックピット!広い!

コックピット後ろ。

ジャンプシート。

航空機関士の席もありました。古いB747ですね。

機長席。

副操縦士席。

スラストレバーとリバースレバー。

もう翼やエンジンはないですが、4発機であったことが伺えます。

最後はアッパーデッキの窓枠から見た「Airplane Graveyard」

衝撃の新事実!廃飛行機の過去が判明

実はYouTubeでこのAirplane Graveyardを紹介している動画を発見しました。

動画ではこのB747について、2006年までJapan Airlines、その後Orient Thaiがオーナーだったと言っています。
MD-80はOrient Thaiがオーナーとも。
それを踏まえて機体を特定してみます。

B747は○○○で運航されていた○○○○機だった!

オリエント・タイ航空(OEA)が所有していたB747はB747-100、B747-200、B747-300、B747-400の4機種。
この機体のコックピット内には操縦士とは別に航空機関士のシートがありましたね。
ということは一番新しい2名乗務可能なB747-400ではないことがわかります。

残すはB747-100、B747-200、B747-300の3機種。
この3機種なかで日本航空(JAL)、オリエント・タイ航空(OEA)と運用され、オリエント・タイ航空でスクラップとなった機体を調べてみると・・・該当する機体が!

それは1986年から2006年まで日本航空(JAL)のJA8170として運用され、2006年から2010年までオリエント・タイ航空(OEA)のHS-UTQとして運用されたB747-100!
特別塗装機「GLAY JUMBO」や「JALドリームエクスプレス」として日本の空を飛び回っていた世界でも2機しか製造されていないアッパーデッキ(2階席)を延長型の珍しい仕様の機体と判明!
※画像はWikipediaからお借りしました。

<機種>
 Boeing 747-146B/SR/SUD
<機体記号>
 HS-UTQ
<航空会社>
 Orient-Thai Airlines
<略歴>
 1986年〜2006年 日本航空(JA8170)
 2005年〜2012年 オリエント・タイ航空(HS-UTQ)

MD-80は○○の子会社の○○


B747のアッパーデッキから見たMD-80の残骸。
この写真に答えがありました。

「一番大きな胴体」「主翼が付いた胴体」「尾翼が付いた胴体」の塗装を見て気づきました。
この塗装はオリエント・タイ航空子会社のワンツーゴー(One-Two-GO Airlines/OTG/OG)に間違いない!

画像:jetphotos

そして一枚の写真を拡大してみると!
機体記号が書かれているところにうっすらと見えませんか?
「HS-OMD」と。

調べたところ、この機体はMD-82でした!
2011年にタイを襲った洪水でドンムアン空港で浸水した機体と思われます。

画像:ABPic

<機種>
 McDonnell Douglas MD-82 (DC-9-82)
<機体記号>
 HS-OMD
<航空会社>
 One-Two-GO Airlines
<略歴>
 1986年〜2005年 コンチネンタル航空(N72825)
 2005年〜2012年 ワンツーゴー(HS-OMD)

飛行機の墓場「Airplane Graveyard」の総まとめ

タイのバンコクにある飛行機の墓場「Airplane Graveyard」には、日本航空(JAL)で「GLAY JUMBO」や「JALドリームエクスプレス」といった特別塗装機として活躍したB747-100と、今はもう消え去ったワンツーゴー航空(OTG)の洪水で浸水したMD-82が今もなお存在していました!

kumari
かなりの長編となってしまいましたが、最後はこの2機の真相をなんとか解明することができて一安心。
アクセスはあまりよくないですが、写真を撮るにはおもしろいスポットですよ!
行き方がわからない場合や質問があればコメントいただければお答えします。
僕自身一人で行ってかなり不安だらけでしたから、ご遠慮なくどうぞ!

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