日本初のLCC初便に投入された機体
国内初のLCCとして2012年3月1日に就航したピーチ・アビエーション(APJ/MM)。
その就航初便(関西ー新千歳)に投入された初号機のJA801Pが5月3日の福岡発関西行きMM153便の運航を最後に退役(リース会社に返却)するようです。
この機体は一般公募により「Peach Dream」と名付けられ、機首にそのマーキングが施されています。
7回も搭乗した思い出の機体
2012.03.01 福岡(FUK)→関西(KIX)
この日は国内初のLCCとなったピーチの就航初日。
「初便」に搭乗とはならなかったですが、「初日」の関西→福岡便に搭乗し、日帰りで福岡からの復路での搭乗となりました。
福岡空港では超仮設感丸出しのチェックインカウンターでチェックイン。
当時の国内線ターミナルは古く、第1〜第3の3つのターミナルに分かれていました。
搭乗口のテレビでは、「日本初のLCC就航!」といったニュースが流れており、往路で乗った便が映っていました。
たまたま往路のすぐ後ろの座席にマスコミの方が座っていたんです。
シートピッチはLCC特有の狭さで、シートポケットは下側にあるタイプ。
搭乗率は4割程ととても低く、LCCの知名度の低さに驚いたほどです。
当時はまだ関西空港の第2ターミナルはなく、第1ターミナルのオープンスポット107番に到着。
隣には納入されたばかりで往路の関西→福岡便で搭乗した2号機(JA802P)がいました。
前後の扉から降機。
この時初めてほっぺたに描かれた「Peach Dream」とご対面を果たしました。
2012.04.11 関西(KIX)→鹿児島(KOJ)
2度目の初号機搭乗は悪天候の鹿児島行き。
この時もまだ第2ターミナルはなく、エアロプラザでチェックイン→保安検査→バス搭乗といった流れです。
オープンスポットでの搭乗は目の前に納入されたばかりで、運用開始前の訓練で飛来してたJALのB787が2機も。
後部扉からの搭乗。
関西も鹿児島も天気が悪くずっと雲の中を飛行。
到着した鹿児島空港も雨でした。
右のほっぺたには「Peach Dream」は描かれていません。
2013.01.09 関西(KIX)→新千歳(CTS)
できたばかりの第3ターミナルから。
冬だったため日が昇るのが遅く、まだ暗い中での搭乗です。
空から見た朝日は最高でした。
到着前、CAさんが「到着地の天候は晴れ、気温は・・・えっ・・・、マイナス21℃です」と驚いてアナウンスされていたのが印象に残っています。
2013.01.09 新千歳(CTS)→関西(KIX)
新千歳からの復路。
後部扉からの降機となり翼の下の「JA801P」を拝むことができました。
2013.02.14 関西(KIX)→那覇(OKA)
初めての明るく天気のいい日の搭乗。
地元の神戸や明石海峡大橋がよく見えました。
関西空港のLCCターミナルを出発し、那覇空港のLCCターミナルに到着。
2013.04.10 関西(KIX)→仁川(ICN)
ピーチでの初めての国際線。
北朝鮮と韓国の情勢が特に悪い日で、欠航になると思っていたのにならず、逆に満席近いフライト。
「韓国上空では撮影は禁止されております」とアナウンスが流れました。
2013.04.10 仁川(ICN)→関西(KIX)
仁川からの復路。日帰りでの利用です。
かなり疲れていたため、関西空港到着後の写真しかありません。
1機100億円以上する機体がたった7年で退役
ピーチはすべて新造機を使用していますが、たった7年程度で退役してしまうんですね。
僕の中ではこの初号機が一番多く乗ったこともあり、一番印象に残ってる機体です。
シャークレット付きの機材も納入されたようですし、来年度にはもう少し大きく航続距離も長いA321LRが導入されるようなので楽しみですね!