空の便の新型コロナウイルスによる影響は?実際に搭乗してきた。
ANAの国内線3便に乗ってかかった費用は約1万円。
この裏技はまた説明するとして、どのフライトも日本の航空会社の経営がとても心配になるものでした。
新型コロナウイルスによって日本の航空会社が受けている影響をお伝えします。
新型コロナウイルスの影響に伴う航空需要の減少
国内最大手2社の全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)は新型コロナウイルス肺炎の影響によって航空需要が激減したため、3月6日(金)~12日(木)までの国内線運航便の一部路線において減便することを発表しました。
(ANA)「新型コロナウイルスの影響に伴う路線・便数計画の一部変更について」
(JAL)「新型コロナウイルス肺炎の影響に伴う一部路線の減便について」
大減便前日となる3月5日。
ANAの国内線に搭乗すると減便するに至った理由がよくわかりました。
搭乗したのは3便。1便ずつレポートしていきます。
1便目 NH432便 福岡→中部
フライトログ
FLIGHT DIALOG
搭乗
搭乗機は座席数166席のボーイング737-800(JA78AN)。
優先搭乗をしているわけでもないのにボーディングブリッジでは前に誰もいません。
機内の状況
乗客数を数えたところ、27名でした。
搭乗率は16.2%(166席中27名)。
去年同月(2019年3月)の実績では、平均搭乗率55.9%だったので大きく下回ります。
ドリンクサービス
2便目 NH707便 中部→新千歳
フライトログ
FLIGHT DIALOG
搭乗
搭乗機は座席数120席のボーイング737-700(JA06AN)。
前便と同様に優先搭乗したわけでもないのにボーディングブリッジでは前に誰もいません。
機内の状況
乗客数を数えたところ、22名でした。
搭乗率は18.3%(120席中22名)。
去年同月(2019年3月)の実績では、平均搭乗率68.1%だったのでこちらも大きく下回ります。
ドリンクサービス
ちなみにこの便は「大雪で新千歳空港に着陸できない場合は羽田空港に向かうか中部空港に引き返す」といった条件付き運航。
JAL便は数便欠航となっているほどの雪による悪天候でした。
3便目 NH1182便 新千歳→富山
フライトログ
FLIGHT DIALOG
閑散とした搭乗口
これが国内線旅客数ランキング第2位を誇り、日本一利用者の多い路線(羽田―新千歳)を持つ新千歳空港の現状です。
富山行き搭乗開始5分前というのにゲート前のベンチにはほとんど人がいません。
搭乗
搭乗機は座席数166席のボーイング737-800(JA81AN)。
本日3度目となりますが、ボーディングブリッジでは優先搭乗してもないのに前に人はおらず。
機内の状況
凍結防止剤が付いているためか上空での翼がなんとも綺麗に見えました。
座席数166席仕様のボーイング737-800。
今回も機内最後方から撮影してみました。ほとんど頭が見えません。
乗客数を数えたところ、18名でした。
搭乗率は10.8%(166席中18名)。
去年同月(2019年3月)の実績では、平均搭乗率47.8%だったのでこちらも大きく下回ります。
座席数の10分の1しかお客さんがいないということ。
この日最悪の乗客数と搭乗率です。
CAさんに伺ったところ、特に新千歳線は最近毎日こんな状態が続いているとのこと。
ドリンクサービス
この便もドリンクサービスは通常通り行われ、ドリンクに加えておしぼりも提供されました。
3月6日からは国内線普通席のドリンクサービスを中止
ANAは、今回搭乗した翌日の3月6日から国内線全路線で普通席でのドリンク提供を中止します。
こちらも新型コロナウイルスの影響によるもので、上級クラスのプレミアムクラスではドリンクをワイン・ビール・コーラ・水に限定して提供。
乗客にドリンクを持参するよう呼びかけています。
毛布の提供も全クラスで中止し、プレミアムクラスは枕の提供も取り止めるとしています。
機内誌「翼の王国」、「SERVICE INFORMATION」と、プレミアムクラスのメニューカードは、希望者にのみCAが配布。
機内販売・通信販売カタログ「ANA SKY Shop」の提供は中止します。
国内線3便に乗った感想
早く新型コロナウイルス肺炎によるこの悲劇が終息することを祈っています。
以上、日本の空における深刻な現状をお伝えしました。
減便&機内サービス中止開始の3月6日の搭乗記はこちら。