漆黒の機体の中で繰り出される上質で快適な空間とサービス。
今回は顧客満足度No.1になったその理由に迫ります!
スターフライヤーとは
北九州空港に本拠地を置く、日本のMCC(中堅航空会社)。
2レターコードは7G、3レターコードはSFJです。
サービスの評価は高く、「2019年度JCSI (日本版顧客満足度指数) 調査」において、第1回調査から11年連続「国内航空部門」で第1位となっています。
また、ANAホールディングスが主要株主であることから全便において全日本空輸(ANA)とのコードシェアが行われています。
使用機材
スターフライヤーの飛行機はすべてエアバスA320-200で統一され、機体塗装の大半は民間の航空機としては珍しい黒色が採用されています。
外装
垂直尾翼は左右で塗装色が異なり、進行方向左側は黒色、右側は白色を基調とした塗装が施されています。
また、導入前期の機材と後期の機材では外装が少し違っており、主翼の端に前期は「ウィングチップ」、後期は「シャークレット」が装着されたり、胴体中央の非常扉は前期は2ヶ所に対し、後期は1ヶ所だったりもします。
シートピッチ
使用機材のエアバスA320は、標準164席仕様となっていますが、スターフライヤーは全機25列150席仕様。
同じエアバスA320を使用するLCCの180席(30列)〜186席(31列)の詰め詰めの座席配列と比べるともうここから快適度は雲泥の差です。
もう退役してしまいましたが、ANAの国内線仕様のエアバスA320でも28列の166席仕様。
国内最大手のANAと比べてもシートピッチではスターフライヤーに軍配です。
内装
「くつろぎの空間設計」に力を入れており、その1つとして機内エンターテイメント設備を導入しています。
機内エンターテイメント設備は従来型(前期)のTYPEⅠと新型(後期)のTYPEⅡがあり、僕はその両方の機材に搭乗したことがあります。
顧客満足度No.1に輝いた充実の機内環境を2つのタイプを比較しながら隅々までご紹介します!
くつろぎの空間設計 シートタイプⅠ型
まずは前期の従来型のTYPE Ⅰから。
JA06MCとJA09MCに搭乗した際の写真を用いてご紹介します。
全席レザーシート
インテリアもシックに黒で統一され、「プライベートオフィスのように快適に」「ホテルのラウンジのような寛ぎ」をコンセプトにしているようです。
シートピッチ
他社のエアバスA320が最大180席のところ、すべて150席に設定。
快適なフライトのために座席数を減らし、足元を広くしています。
ヘッドレスト
高さおよび左右の角度を好みに合わせて調節でき、もっともリラックスした状態で座ることができます。
フットレスト
フットレストの角度は3段階に調節でき、体に合わせた快適な姿勢を保つことができます。
コートフック
コートや上着をフックに掛けることができます。
リクライニング
背もたれのリクライニング角度に応じて座面も可動し、よりゆったりとくつろぐことができます。
センターテーブル
センターテーブルは、前期型は2段階で使用でき、手前に倒した後に前後の位置も調節できます。
カップホルダー
飲み終えた空コップの置き場所として使うようです。
コンセント
前期型はひざ裏付近にあるコンセントで携帯電話、ノートパソコン等の充電をすることができます。
USBポート
モニター横にはUSBポートも備わっており、スマホの充電をすることができます。
タッチパネル式液晶モニター
液晶モニターはリクライニングに合わせて角度調節ができ、音楽8チャンネル、動画12チャンネルの他にフライトマップなどを楽しむことができます。
くつろぎの空間設計 シートタイプⅡ
続いて後期の新型のTYPE Ⅱ。
JA26MCに搭乗した際の写真を用いてご紹介します。
搭乗時のPBBから。
胴体中央の非常扉が1枚なのがわかりますね。
全席レザーシート
後期型は新しいので皮の張りがよく見えますね。
シートピッチ
前期型と同じくすべて150席に設定。
とても足元が広いです。
ヘッドレスト
前期型同様、高さおよび左右の角度を好みに合わせて調節でき、もっともリラックスした状態で座ることができます。
フットレスト
こちらも前期型同様、フットレストの角度は3段階に調節でき、体に合わせた快適な姿勢を保つことができます。
コートフック
前期型ではモニター右側にあったコートフックはモニター左側に備わっています。
リクライニング
前期型同様、背もたれのリクライニング角度に応じて座面も可動し、よりゆったりとくつろぐことができます。
センターテーブル
前期型の2段階仕様ではなく、折り畳まない1枚仕様となっています。
カップホルダー
前期型ではモニター横にあったカップホルダーは廃止され、センターテーブルにカップ置きが備わっています。
コンセント
前期型ではひざ裏にあったコンセントはひざ前に配置。
3席全員が使用できるように3口(1+2)備わっています。
USBポート
前期型ではモニター左側にあったUSBポートはモニター下に配置されています。
液晶モニター
AVOD(オーディオ・ビデオ・オン・デマンド)の導入により、映画や音楽を好きな時に好きなところから再生や停止、また一時停止や巻き戻しをすることが可能になっています。
また、画面左上には座席番号も表示されるようになっています。
スターフライヤーのシートは最強ではないのか
いかがでしたか?
乗ってみたくなったのではないでしょうか?
久しぶりにスターフライヤーに乗ってあまりに快適だったので、少々興奮気味にこの記事を書いてみました。
最近は全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)が国内線でもモニター付き機材を運航するようになりましたが、まだその機材や運航路線は限られています。
一方のスターフライヤーは、所有する全機材がモニター付きの150席仕様のエアバスA320。
スターフライヤーが運航するどの路線を利用してもこんなに快適な飛行機に乗ることができます。
しかもシートピッチが圧倒的に広い!
やはり11年間不動の王者は伊達じゃないですね。
スターフライヤーのシートが国内航空会社の国内線エコノミー最強でしょう!
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