「旅客機を見れば世界が分かる」タイトルに惹かれて購入。
飛行機ファンの方ならご存知、チャーリイ古庄さんの本です。
資本主義と共産主義の対立が世界に緊張感を与えていた冷戦時代、
中東産油国の情勢に左右された世界経済と世界情勢、世界経済を揺るがしたリーマンショック…
第二次世界大戦後、世界を巻き込んだ戦争こそ起こらなかったものの、世の中はさまざまな社会情勢に翻弄されてきた。
眉間に皺を寄せて読まなければ分からないような「現代社会」の教科書に記してあるような物事も、世界中を飛んでいる旅客機の動きやエアラインの動向を探ると見えてくることもある。
さらに社会的な出来事ばかりではなく、各国の文化や習慣、デザインのトレンドなども分かってくるからおもしろい。
世界100か国・地域、500以上の空港を訪れ、世界で最も多くの航空会社のフライトに搭乗したギネス世界記録保持者である筆者の目線から、シンクロするエアライン界と社会の動きを見ていく。
飛行機趣味の奥深さと楽しさを新たな視点で紹介するフォトコラム集。引用:Amazon
世界情勢が直接エアラインに関係してくるということが分かりやすく書かれています。
たとえば、イギリスのEU離脱がエアバス社に与える影響や、ドイツの東西統合により登録記号が「D」に統一された話、旧ソ連の産業スパイが他国の飛行機VC-10の設計図を手に入れてイリューシンIL-62が製造された話など…
歴史と世界情勢に疎い私でも面白く読むことができました。
コアな飛行機ファンは必読です!
そんな古庄さんが来月、2017年7月17日(月)に香川に来られます!
場所は「さぬきこどもの国」。
詳しくは公式HPにてご確認ください。
整理券、がんばってゲットしたいですね!
→さぬきこどもの国
おすすめ度:★★★★★
旅客機を見れば世界が分かる (大事なことは飛行機趣味から学んだ) チャーリイ古庄