漫画「カルト村で生まれました。」レビュー

「所有のない社会」を目指す「カルト村」で生まれた作者が
思い出話として描く漫画。

ほのぼのしたかわいい絵柄で描かれる、ぞっとするような村の描写が衝撃的。

カルト村のルールは下記のとおり。
 

●大人と子供の生活空間が別々
●朝5時半起床で労働
●布団は2人で1組
●食事は昼と夜のみ
●卵ミルクを飲ませられる
●お小遣いはもらえない
●すべてのモノが共有で、服もお下がり
●男子は丸刈り、女子はショートカット
●ビンタ、正座、食事抜きなど体罰は当たり前
●手紙は検閲される
●テレビは「日本昔ばなし」のみ
●漫画は禁止、ペットも飼えない
●自然はいっぱい。探険など外遊びは楽しい♪

割と最近のお話で、ほんの20年前のことだそうです。

今現在も全国各地、日本のほかには6カ国に村があります。
すごい規模です。
漫画の中にははっきりとその村の名前は書かれていませんが、ヤマギシ会で間違いないようです。
気になる方はネットでお調べ下さい。

文字がとてもきれいでギッシリと書かれているので読み応えは充分。

親に年に数回しか会えず、無賃労働をさせられ、
その上毎日空腹の幼い日の作者がかわいそうなのですが
ご本人がかわいそうとは思わせないような描き方をされているのがすごい。

女性は自分をかわいそうに描くのが通例なのですが、この高田さんは違います。

続編の「さよなら、カルト村」も合わせてどうぞ。

おすすめ度:★★★★★

カルト村で生まれました。(高田 かや)